100日後に死ぬワニ 100話目考察

ワニはヒヨコを助ける為に赤い車に轢かれて死んでしまいました。

99日目でお花見を楽しみに待つワニ。しかし、100話目でワニが来ない。心配になって迎えに行くネズミ。

お花見に行く途中でバイクを止め、桜の写メを撮りワニとモグラに送る。ワニはスゲー!!春に来たって感じーと返信する。時間は11時11分。既読はネズミとモグラの既読2。ネズミはワニが事故に遭った事を病院からの電話で知っていた。

1年後、ネズミは1年前に写メを撮った場所と同じ場所にいて同じように写真を撮る。写真とよくね?のメッセージを。時間は11時10分。モグラの既読1。もしかしたら、11時11分に既読2となる事を願って。ワニが死んだ場所で。

最後に桜並木。その後に生きるのメッセージを添えて。

僕はこの話知らなくて一気に読みました。面白かったです。なかなか人生上手くいかない中で、ぼんやりしながらも必死に生きるワニにちょっと感動しました。アルバイトしながら、やっとやりたい事見つけて彼女出来て。順分満帆にいってるようで悩みもあって、これからっていう時に死んでしまう。死は避けられないってメッセージといつ死ぬかなんて分からないのだから1日1日を噛み締めて生きようってメッセージが感じられた。しかし、1番のメッセージは最後の生きるだと思う。確かにワニは死んでしまった。これは自分の人生を生きたっていう生きた証、足跡を残したって事に留まらず。人の心に自分を残す事だと思った。人の心の中で生き続ける。例え、自分が死んだとしても。人って心臓が動いているから生きている訳でも呼吸しているから生きている訳でもないと僕は思うんですよ。自分が居る事やしてきた事を他者に認知して貰って、初めて自分が存在すると思うんですよ。だから、人は1人じゃ存在出来ないと思うんですよ。自分が自分を認知すればって意見もあると思うんですけど、自分しかこの世界にいなかったら存在の意味がなくなると思うんですよね。いるから存在してる訳で、それを証明出来ないといけない訳で。厳密に言ったら、存在を証明するには2人必要な訳で。自分と他者の2人が。だから、この話の場合は。ワニは死んでしまったが生きた証、足跡を残した事で存在した事を証明した。ネズミがワニの存在を認知し、ネズミの心の中でワニは生き続ける。なんか、死ぬ事は避けられないしいつ死ぬかも分からないけど。あなたは生き続ける事が出来るんだぞって。だから、死ぬ事を否定的に見るのではなく、受け入れて今を一生懸命生きろって。そうする事で今、どれだけの事が出来るのか?あなたがしたい事は一体何なのか?あなたが生きる意味は?遺志は?と考える事が大事なのではないかと考えさせられました。残された遺族は悲しみ、後悔の念があるかも知れません。しかし、あなたたちが忘れない限り。故人(遺志)が消えてなくなる訳じゃない。あなたも永遠に生き続ける為に今を一生懸命生きろって。

ワニは死ぬ事でそれを教えてくれた気がします。僕も今を必死に生きようと思いました。後、ワニのように人に優しく生きれたらいいなって思いました。