モテ期

女の子が3人の男の子からアプローチをかけられるという話です。

 

女の子は3人とも大好きです。

 

上手く3人と適切な距離感を保ちながら付き合ってました。

 

それとは対称的に、男の子は只1人を選んで欲しいと思っていました。

 

ある時、女の子がスーパーで買い物をしていました。

 

別々に来たA君、B君、C君に会いました。3人とも家族からお使いを頼まれたようです。

 

激安スーパーなので、お客さんがそれなりに居ます。

 

男の子たちは覚悟を決めました。

 

A君が言います。                       C君が言います。

「俺を選んでください 」「僕と付き合って下さい」

                           B君が言います

                         「自分だよね」

 

女の子は困ってしまいました。

 

3人とも手を差し出しています。

 

女の子はA君、B君、C君の真ん中に手を差し出しました。

 

そして、言いました。

 

「宜しくお願いします」と。

 

男の子たちは意味が分からず、ポカンとしています。

 

女の子は続けて言いました。

「私の手を握らないでね」

 

「私の手を最後に握った人と私は付き合います」

 

「だから、私の手を握らないでね」

 

「私の気持ちも分かってください」

 

女の子と男の子たちは夕陽が落ちる時まで、その場にたたずんでいました。