もし、あの空に行けたら...
もし、この地を離れることが出来たなら...
僕はなんだってしよう。
今までの人生で僕は笑ったことがない。
生まれて来て一度もだ。
産まれて来た時に泣いてから、僕は泣きっぱなしだ。
これからもずっとずーっと続いていくんだろうな。
そう言えば、あいつ(母)があいつ(父)以外の男を家に連れてきたな。
そう言えば、あいつ(父)もあいつ(母)以外の女を連れて来たな。
リビングで犯る(やる)もんだから、不快極まりない。
僕は空気だ。
居ても居なくても誰も気付かないし、誰も気にしない。
「母さん、ゴムはしてもらってね。」
「父さん、ゴムはしないと駄目だよ。」
聞こえてるはずなのに、あいつらは反応を示さない。
「僕、ご飯食べるよ?」
僕は冷蔵庫にあるもやしをフライパンで炒めた。
ここ、10年もやししか食べていないので。
もやしは僕の大好物になっていた。
明日は学校だ。
「母さん、明日学校行かなきゃ駄目かな?」
「うっ、うーん。学校は行きなさい!」
犯りながら、あいつが答える。
腐っても母親。良い母親を演じたいのだ。
「明日、学校か、、、今度は何されるんだろう?」
僕は独り言を呟く。
僕は学校で当然苛められている。
それはそうだ。
お風呂に入れるのも一週間に一回入れたら良い方だ。
臭いし、汚いし。
不潔そのものだ。
ガシガシの髪の毛を握って。
僕は憂鬱になっていた。
早くしないとあいつ(父)が帰ってくるから、寝よう。
うちの父も母も僕に暴力をふるう。
部屋のカギを掛けておかないと!
父なんて、寝てる僕に...
おっと、早くしないと!
「母さん、おやすみなさい。」
「あん、あん、あん。」
僕の言葉なんて言っても言わなくても変わらない...
明日、僕の日記を更新するから。
読んでるあなたもおやすみなさい。
僕は心の中で呟く。